2015/2/15 東京都の保育人材研修

東京都の保育人材研修を受けてきた。
仕事や通院の事情で、3日目だけ。

希望すれば実習もできるらしい。
全てが、無料。

保育は東京では、ほんと人材不足なんだなあー。

保育業界での常識や、働くひと、
働きたいひとの事情を、知りたかった。


面白かったのは、
保育現場における食の話。


好き嫌いを、
こどもがするのは当たり前。
それは新しい食べ物に対する恐怖心は、
生き物として当たり前だから。

まずは何より、
周りの大人がおいしいねーと食べていたり
笑顔でいれば、危険なものではないと安心する。

それでも。なんだか嫌いなものは?
栄養的に他にとれているからそれでいい?

それでもよい。

でも、周りの援助…
例えば、調理の工夫。褒める。楽しむ。

それらを頼りにでも、
食べられるようになると
乗り越えられる自信と、達成感が得られる。
前向きに周りに関わっていける。


確かに椎茸を食べられるようになったときは、大人になってやったぜ!という気分になったのを、ぼんやりと憶えている。

おとなに当てはめてみると、
食習慣でそのような性格は
わかる気がする。

少し後ろ向きのひと、
なんだか生き辛そうなひとは
食べ物とも、向き合えていないことが多い。




もうひとつ、
保育現場で園長をされていたひとの
経験談。

一時保育も行っている、マンションの一階にある園。

ある日、時々訪れていたお母さんが
熱を出した子供を抱えてきた。
明らかに憔悴しきっている。

お母さんは、お父さんが仕事が忙しく単身赴任中。
お母さん自身、もともと仕事をバリバリしてきたのが
一時的に専業主婦をしている。

仕事とちがい、思うようにならない子どもを一人で抱えて頑張ってきたけれど
熱を出した時、臨界点を超えてしまった。
明らかにうつのような状態だった。

園長先生がかかりつけの病院を尋ねても、産まれて以来病院にかかっていないとのこと。
紹介し、予約して、それでもぼんやりとしているので、タクシーを呼んで。

園長先生は、不安だったらここに戻っておいでと声かけをした。

すると、数時間後に薬袋をかかえてそのまま戻ってきた。
このまま二人で部屋に返すと危ないと感じた園長先生は、
お母さんをまず休んできて、と部屋に返し、
お父さんに連絡。

お父さんにはじめまして、から、
帰ってきてほしい、お母さんが本当に憔悴している、と、本気で伝えた。

お父さんは遅くなったが、戻ってきてくれた。
お母さんと一緒に部屋に子どもと帰っていった。

その後、そのまま子どもを月極めで預かるようになり、
お父さんは東京勤務になって
お母さんは快方に向かっていった。

園長を代わった今でも
そのお父さん、お母さんは、
園長先生は男前で女にしておくには惜しいねえ、と声がけをしてくれる仲。

という話。


ほかにもたくさん話をきいたけど、
この仕事の方向に行けば、
きっと、毎日大変だろうけど、
人間としてまともになっていけるな。
多分大丈夫。

そう思えた研修でした。
行って良かった。


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